5月のインフレ指数のIPCA-15は前月比0.59%上昇(2022年5月24日付エスタード紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、 20225月の416 日~515 日までの30 日間に計測されたインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は0.59%を記録、5月としては20165月に記録した0.86%以降では最高のインフレ指数を記録している。

今年5月のインフレ指数は、順調な降雨で電力料金が緊急対応料金から正常な料金に戻されたにもかかわらず、一般家庭は薬価格の改正、公共交通料金や燃料価格の値上げや食品価格などの上昇で支出を余儀なくされている。

ブロードキャストプロジェクションの調査では、今年5月の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)の最低予想は0.28%、最高予想は0.70%、平均予想は0.45%を0.14%上回っている。5月の過去12か月間の累計 IPCA-1512.20%に達し、200311月以降では最高の IPCA-15指数を記録している。

中央銀行の今年のインフレ指数の中央目標値は3.50%、許容下限値2.00%、許容上限値は5.00%に設定されている。2021年の公式インフレ指数は10.06%と中央目標値の3.75%を大幅に突破、許容上限値5.25%の約2倍に達していた。

IPCA-15調査対象の9グループのうち8グループの製品やサービス料金の上昇を記録、特に輸送関連のIPCA-15 1.80%上昇、通信0.50%、食品・飲料1.52%、衣類1.86%、教育0.06%、住居関連0.98%、個人消費0.74%、保健・衛生グループは2.19%それぞれ増加を記録している。

今年5月の IPCA-15 を押上げたインパクトとして、連邦政府が許可した10.89%の薬価価格の改正による医薬品のインパクト指数は0.17%、個人衛生用品0.11%、エアーチケット0.09%、1.24%値上げのガソリン0.08%、7.79%値上げのエタノールは0.07%のインパクト指数に繋がっている。

食品グループでは、長期保存ミルクは7.99%、ジャガイモ16.78%、玉ねぎ14.87%、フランスパン3.84%それぞれ値上げを記録した一方で、果物はマイナス2.47%、トマトマイナス11.0%、人参はマイナス16.19%それぞれ大幅な値下がりを記録していた。

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