今年第1四半期のGDP伸び率は1.2%増加予想(2022年5月31日付けエスタード紙)

ブロードキャストプロジェクションの2022年第1四半期のGDP伸び率予想調査では、調査対象の45社の金融機関及びコンサルタントのうち約73%相当の企業が1.0%若しくはそれ以上のGDP伸び率を予想している。正式な今年第1四半期のGDP伸び率は、62日にブラジル地理統計院(IBGE)から発表される。

ブラジル地理統計院(IBGE)の今年第1四半期のサービス生産量調査(PMS)では1.8%増加、また広範囲小売販売は2.3%増加、鉱工業部門生産調査では0.3%増加を記録している。

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間生産量調査(PMS)の発表によると 、今年3月の広範囲小売部門販売量は0.7%増加、サービス業部門生産量は1.7%増加、Covid-19パンデミック前の20202月の水準を依然として6.2%上回っているが、過去最高水準を記録した201411月の水準を4.0%下回っている。

各金融機関は3月のブラジル地理統計院(IBGE)の月間生産量調査(PMS)の発表後に、今年第1四半期のGDP伸び率を上方修正、 UBS銀行は前回予想の0.5%から1.0%、 Credit Suisse銀行は0.4%から1.1%、 Santander Brasil銀行は前回予想の0.5%から0.9%増加にそれぞれ上方修正している。

Greenbay Investimentos社チーフエコノミストの Flávio Serrano氏は、第1四半期のサービス部門が予想を上回る1.1%増加の伸び率を記録した影響で、第1四半期のGDP伸び率を1.2%増加と予想している。

またGreenbay Investimentos社では、第1四半期の鉱工業部門のGDP伸び率を0.4%増加、農畜産部門のGDP伸び率を0.5%増加、一般家庭の消費は0.8%増加、公共支出は0.5%増加予想の一方で、民間部門の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、マイナス0.2%を見込んでいる。

今年第1四半期のGDP伸び率は小売部門やサービス部門が牽引するが、国内需要は0.6%増加とGDP伸び率予想の1.2%増加を大きく下回ると予想、輸出は7.0%増加の一方で、輸入はマイナス3.5%と内需が減速しているが、短期的には貿易収支増加に繋がる効果がある。

今年第2四半期のGDP伸び率を0.3%増加を予想、0.3%増加要因として、年金・恩給受給者に対する13ヶ月サラリーの半額前払い及び勤続期間保障基金(FGTS)からの積立金引出による国内消費の拡大をエコノミスト達は指摘している。

サービス部門生産量が1.2%増加で国内経済の刺激に繋がり、今年第1四半期のGDP伸び率は、1.4%増加を予想、特に輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは3.3%、その他のサービスセクターは2.9%それぞれ増加、小売販売セクターは2.4%増加をXP Investimentos社エコノミストの Rodolfo Margato 氏は予想している。

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