5月の新車販売は0.9%減少も新車生産は6.8%増加(2022年6月7日付けヴァロール紙)

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、20225月のバスやトラックを含む新車販売は、前年同月比マイナス0.99%に相当する187,100台に留まったが、前月比では27.0%と二桁台の増加を記録している。

今年初め5か月間の累積新車販売は、前年同期比マイナス17.0%に相当する74万台に留まっており、世界的な自動車向け半導体をはじめとして部品供給問題で、各自動車メーカーは生産調整を余儀なくされていると全国自動車工業会(Anfavea)Márcio de Lima Leite会長は指摘している。

また自動車業界では半導体供給問題による生産調整以外にも、ブラジル国内では二桁台を維持している金利及び新車購入向けクレジットの与信強化などの要因で、新車販売は低調に推移している。

今年初めの1日当りの新車登録台数は6,000台で推移していたが、3月には7,000台、5月には8,500台に達し、20215月の1日当りの新車販売台数の9,000台に接近して回復してきている。

自動車メーカにとって、半導体供給不足は最大の頭痛の種であり、今年初め5か月間にブラジル国内の16カ所の自動車生産工場では、操業停止を余儀なくされ、操業停止の延べ日数は331日に達している。また各自動車工場の平均操業停止日数は20日に相当、延べ15万台の新車生産が停止されている。

今年5月の新車生産は、前年同月比6.8%増加に相当する205,900台を記録した一方で、今年初め5か月間の累積新車生産台数は、前年同期比マイナス9.5%に相当する88万8,100台に留まっている。

世界的な自動車向け半導体の供給不足に加えて、ゴム関連製品やプラスティック製品の不足も新車生産の足枷になってきていると全国自動車工業会(Anfavea)Márcio de Lima Leite会長は指摘している。

今年初め5か月間の新車の累計輸出台数は、前年同期比19.4%増加の198,900台、新車の輸出金額は、27.0%増加の38億ドルを記録している。5月の新車輸出は、チリやコロンビア向けが牽引して24.6%増加の46,100台、輸出金額は27.0%増加の94,380万ドルを記録している。

今年5月末の自動車業界の従業員総数は、前月並みの101,800人を維持したが、前年同月比ではマイナス2.2%、COVID-19パンデミック前の20195月は、11200人を記録していた。

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