Cagedの集計で2022年5月は国内で27万7,018人の正規雇用を創出

労働社会保障省は6月28日、2022年5月に国内で27万7,018人の正規雇用の純増を記録したとする全就労・失業者台帳(Caged)の集計結果を発表した。4月の正規雇用の純増減は、19万6,966人の純増だった。2021年5月と比較した場合でも、前年同月は26万5,000人の正規雇用の純増だったことから労働市場が好転していることが示された。ただし、新規に雇用された正規労働者の平均賃金は1,898.02レアルとなり、インフレを考慮した実質比較で前月から18.05レアルの減少となった。

 

金融市場は、2022年5月に正規雇用の増加ペースが減速すると予想していたが、実際には、エスタード紙が市場から集めた予想の平均値(18万1,250人の純増)を上回る結果が出た。なお市場は、下は8万人、上は28万2,416人と予想しており、大きなばらつきがあった。

 

今回の発表にあたってジョゼー・カルロス・オリベイラ(José Carlos Oliveira)労働社会保障大臣は、2022年にブラジル国内で創出される正規雇用が150万人以上になるという見方を示した。また、1―5月期の正規雇用の純増減は、105万1,503人の純増だった。なお、労働社会保障省はCagedの集計データに関して、新規の雇用の創出と消失が発生してから最大で1年後まで修正を加える可能性がある。例えば2021年1月末に経済省は、2020年に正規雇用の創出数が消失数を14万2,690人上回ったと発表した。しかし2021年11月になって同じ2020年の正規雇用の純増減に関して、19万1,502人の純増とする新たなデータを発表している。

 

なお、5月の正規雇用の純増は、12万0,294人の純増を記録したサービス業が全体を牽引、次いで貢献したのは商業で4万7,557人の純増だった。さらに工業が4万6,975人の純増、建築業でも3万5,445人の純増。なお農牧畜業は、2万6,747人の純増だった。(2022年6月29日付けエスタード紙)

 

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