今年第2四半期のオンライン販売は2018年同期以降では最低(2022年7月26日付ヴァロール紙)

MCC/Neotrust社の調査を基にした Goldman Sachs銀行のレポートによると、2022年第2四半期のオンライン販売前年同期比マイナス4.2%を記録、調査を始めた2018年以降では初めて第2四半期のオンライン販売が前年同期比を下回った。

今年6月のオンライン販売は前年同期比マイナス5.7%を記録、5月のマイナス1.0%、4月のマイナス6.4%と3ヶ月連続で前年同月比割れを起こしてオンライン販売が停滞している。

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS) を基にしたコンサルタント会社 Ebit社によると、今年のオンライン販売は小売業全体の14.0%と昨年の13.5%ヨロも0.5%上昇すると予想されているが、調査開始の2018年以降では最低の伸び率に留まると予想されている。

COVID-19パンデミック前の2019年のオンライン小売販売は前年比7.0%増加、2021年は13.5%と二桁台の伸び率を記録、2023年のオンライン小売販売は小売販売全体の16.0%に達すると予想されている。

Neotrust社では、数か月前の今年のオンライン小売販売は8.0%増加を予想していたが、今月には5.0%増加に下方修正したが、店頭の小売販売の伸び率予想3.5%~4.0%増加を上回ると予想、10月の大統領選に向けて人気を取ろうとするための従来の貧困家庭向け現金給付策「ボルサ・ファミリア」に代わる社会福祉政策「アウシリオ・ブラジル」 の600レアルへの増額で店頭の小売販売増加が期待されている。

今年第2四半期のオンライン販売のデータ分析では、インフレや金利の高止まり、購買力の低下などの要因で、付加価値の高い耐久消費財向け需要の減速と購買力の低下を招いている。耐久消費財小売企業から直接GfKBrasilが毎月収集したデータによると、オンライン販売の総売上高に占める割合は、過去数か月は約45%で安定、残りの55%は実店舗での販売。COVID-19パンデミックが発生した2020年の耐久消費財のオンライン販売は50%以上を占めていた。

Americanas社とMagazineLuiza社は、今年第2四半期に、メルカドリブレの半分の速度でマーケットプレイスでの売上を拡大すると予測。メルカドリブレが第2四半期に総取引売上高(GMV)で17%増加すると予測している。

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