ヴァーレ社はペセン製鉄所をアルセロール・ミッタル社に22億ドルで売却(2022年7月28日付けヴァロール紙)

ヴァーレ社は、2008年にセアラー州サン・ゴンサロ・デ・アマランテ市に建設した年間鋼板生産量が300万トンに達するペセン製鉄所(CSP)をアルセロール・ミッタル社に22億ドルで売却すると発表している。

ペセン製鉄所(CSP)は持株比率が50%のヴァーレ社、20%の韓国の鉄鋼最大手ポスコ製鋼、Dongkuk社の持株比率は30%で構成されているが、ポスコ製鋼及びDongkuk社はアルセロール・ミッタル社への売却を承認している。

ペセン製鉄所(CSP)のアルセロール・ミッタル社への売却は、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)の承認を得なければならないが、ペセン製鉄所(CSP)は、セアラ-ZPE(輸出加工特区)のペセン産業コンプレックス(Complexo Industrial e Portuário do Pecém, CIPP)内で操業しており、優遇税制の恩恵を受けている。

アルセロール・ミッタル社にとってペセン製鉄所(CSP)買収は、ブラジル国内での付加価値の高い鋼板の増産、北米及び南米の拡販やグループ内への鋼板供給に繋がる。

またアルセロール・ミッタル社にとってペセン製鉄所(CSP)買収は、最近発表してるペセン特区でのクリーン電力とクリーン水素への投資の活用につながるシナジー効果が期待できる。

 

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