全国工業連合会(CNI)の景況感調査によると、2022年第2四半期の零細・小企業の景況感は、第2四半期としては過去11年間で最良の数字を記録している。
今年第2四半期の小企業の企業経営者の景況感指数は、47.4ポイントと今年第1四半期の景況感指数45.5ポイントを約2.0%上回っており、昨年第2四半期の46.5ポイントも上回っている。
しかし世界的な部品供給問題及び原材料コストの上昇は、小企業の企業経営者の頭痛の種となっており、特に鉱業部門、製造業部門並びに建設業部門の企業経営者を悩ませている。
一方小企業の第2四半期の業績及びファイナンス状況は、良好に推移しているとCNI工業政策担当アナリストの Paula Verlangeiro氏は指摘している。
1年半年以上に亘って世界的な部品供給問題及び原材料コストの上昇の影響を受けているのは、特に建設業界であり、製造業部門や鉱業部門も影響を受けているが、建設業部門程ではない。
今年6月の小企業の業績指数は、47.5ポイントと昨年6月を4.8ポイントも上回っている。またファイナンス状況指数は、41.2ポイントと第1四半期を0.2ポイント上回っている。
また国内需要不足の問題も、依然としてすべての部門の主要な問題の1つであり、鉱業部門で2位の25.5%、製造業部門は3位の22.6%、建設部門は5位の19.2%であった。
今年初めから小企業の企業経営者の景況感指数は過去平均の52.8ポイントを上回る57.0ポイントで推移。7月の先行き景況感指数は0.9ポイント減少の51.3ポイントとなっている。