ハイブリッド形式の食品部会懇談会( 中村茂雄部会長)は、2022年8月10日午後4時から6時まで29人が参加して開催。8月末開催の部会長フーラムでの発表資料作成のために、各参加者は、自社の今年上期の回顧及び直近のビジネス環境変化とその対応事例について発表した。
今年上期の回顧及び直近のビジネス環境変化とその対応事例では、ロシアによるウクライナ侵攻での穀物やエネルギー関連コストの高騰、ブッキング直前のキャンセルや航路変更、不安定な商品調達、コロナ禍でのブラジル消費者の健康志向の上昇、感染防止規制による内食需要の増加、緊急給付金支給による可処分所得の一時的増加による安価食品需要増加。消費者向けSNSと店頭施策連動の売上のエンタメ化。生産効率アップと増産体制構築。海上運賃の高騰,入出港遅延による輸入資材及び輸出製品への影響。中高所得層のスーパーの店頭チャネルでの購買力回復、低所得層の宅配チャネルでの購買力の回復。You Tube及びSNS使用による健康情報提供、マスコミ向けニュースリリース。付加価値商品の開発・販促。物流スキームの構築などが挙げられた。またICMS税クレジットの累積問題、過度な税率及び規制、不法取引問題なども挙げられた。
コメントを求められた大使館の小川書記官は、ウクライナ情勢を受けて食糧安全供給や価格の高騰など多大な影響を憂慮しており、大使館では些細なことでもビジネス障害になっていることがあれば個別での気軽に相談してほしいと説明。またブラジル産穀物の対日輸出増加への新アイデア検討などについても説明した。続いてサンパウロ総領事館の渡邊副領事は、サンパウロジャパンハウスの活用状況、SNSによる情報の発信、社長の現地化及びICMS税クレジット問題について説明。最後に平田事務局長は、ICMSクレジット問題、非遺伝子組み換え穀物の開発、食糧安全保障問題など大使館や総領事館と一体となってブラジル政府に対して今後も積極的に要請していくと強調。また対面による部会懇談会の必要性を改めて感じたと説明した。
参加者
社名 氏名
ブラジル味の素 中村茂雄
ブラジル味の素 武井智
ブラジル味の素 岡本武
ブラジル味の素 升田 雅紀
キッコーマン 尾崎英之
ブラジル高砂香料工業 碧川琢哉
ブラジル高砂香料工業 杉山泰広
ハラルド 中尾 伸一
TRADBRAS 森和哉
NAGASE 和久津 道夫
NAGASE 石原 亘
日清食品 中村 友一
ヤクルト 根本 篤
ヤクルト 吉冨 秀憲
ゼンショー 原昭吾
イグアスコーヒー 松井俊樹
JTI 関口 尚
中央開発 山口 達朗
Kanematsu America do Sul 木寺健
タキイ・ド・ブラジル有限会社 上村剛
Aoki Technical Laboratory 古越 敬児
BRFS – BRAZIL FOOD SERVICE 小寺健一
BRFS – BRAZIL FOOD SERVICE 佐藤 智則
Jetro 斎藤 裕之
大使館 小川大輔
総領事館 渡邊聡太
総領事館 吉田佳代
商工会議所 事務局 平田藤義
商工会議所 事務局 大角総丙