今年の鉄鋼生産は下方修正も非常に順調(2022年8月24日付けヴァロール紙)

2021年のブラジルの鉄鋼業界は、2013年以降では最高の業績を記録したが、今年の鉄鋼業界の業績見直しは来週発表されるが、若干下方修正されるにも拘らず、過去10年間では昨年に続く業績が予想されている。

昨日ブラジル鉄鋼協会(IABr)会長に就任したArcelorMittal Brasil社の Jefferson De Paula社長は、 IABrでは今年の鉄鋼販売、生産、輸出などの見直しを行っているが、昨年の突出した業績は下回るが、楽観的な業績を見込んでいる。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)では、今年の国内消費が1.5%増加すると仮定して、国内の鉄鋼製品販売は、前年比2.5%増加、生産は2.2%増加を見込んでいたが、若干の下方修正を余儀なくされると見込まれている。

2021年のブラジルの粗鋼生産は3,600万トン、圧延鋼生産は2,600万トン、国内の鉄鋼製品消費は、予想を大幅に上回る前年比23.0%の大幅増加を記録していた経緯があった。

ブラジル鉄鋼協会(IABr)のマルコ ポーロ デ メロ ロペス現会長は、仮に国内売上高が 前年比7.0% 減少したとしても 、今年の年間売上高は、過去 10 年間の平均年間を 4% 上回ると説明している。

ブラジル鉄鋼業界は、2023年から2026年までの4年間で、生産能力の拡大、設備の近代化、国際競争力強化のために525億レアルの投資を予定している。設備稼働率が70%にも達していないにも関わらず、今後10年間でブラジル国内の鉄鋼製品消費は、2倍に拡大すると予想されている。

ブラジル国内の一人当たりの鉄鋼製品の平均年間消費は、125キログラムに留まっており、世界平均の230キログラムの半分であり、今後の伸びしろが大きいと De Paula社長は指摘している。

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