今年1月から海上輸送運賃は60%下落(2022年9月5日付けヴァロール紙)

現在の中国からの米国西海岸への40フィートコンテナ船の海上輸送フレートは5400ドルと大幅に減少しており、今年1月と比較して60%減少とBaltic Indexで判明している。

また現在のアジアからヨーロッパ向け海上輸送フレートは9000ドルと今年1月よりも42%と半額近い減少を記録してCOVID-19パンデミック以前の水準を依然として上回っているが、ピーク時の昨年9月に記録した2万ドルを大幅に下回っている。

海上輸送フレート代は、COVID-19パンデミック発生の2020年3月から上昇に転じ、世界的な半導体供給問題、港湾の混雑、コンテナ船不足などの要因で、2021年には海上輸送フレートは約10倍の高騰を記録していた。

世界的な小売大手 Walmart社は、世界的な船舶調達が窮地に陥っていたために、昨年は自社のコンテナ船調達で世界中の物資調達を余儀なくされていた経緯があった。

Walmart社やその他の大手小売チェーン網は、通常よりも早めに輸入製品を調達したしわ寄せとして、在庫が増加、衣料小売販売の Gap社、玩具メーカー Hasbro社は、北半球が春の時期に先行して輸入をしたために通常よりも多い在庫を抱えている。

今後2年間に新規建造されたコンテナ船が市場に投入されるために、2023年及び2024年にかけてコンテナ船は9.0%増加が予想、また2024年のコンテナ船の荷動きは2.0%増加に留まると予想されている。

海運大手10社は、COVID-19パンデミックの影響で過去 2 年間で莫大な利益を上げており、Moeller-Maersk社の最終四半期の純益は85 億 9,000 万ドルで、通常の通年業績を上回ったが、多くの海運会社は、今年下半期には海運市況が弱体化すると警告している。

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