12日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、2022年のGDP伸び率は前回予想の2.26%から2.39%に上方修正、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の6.61%から6.40%、2023年のIPCA指数は5.27%から5.17%にそれぞれ下方修正している。
また2023年のブラジルのGDP伸び率は前回予想の0.47%から0.50%に上方修正したが、2024年のGDP伸び率は前回同様1.80%に据え置いている。
COVID-19対応のワクチン接種拡大による自粛政策の停止、勤続期間保障基金(FGTS)預金からの追加の引出や 年金・恩給受益者への13 回目の給与などの特別所得支援措置などの影響で、今年第2四半期のブラジルのGDP伸び率は、前四半期比では予想を上回る1.20%増加を記録している。
今年末の政策導入金利(Selic)は現行の13.75%、2023年末は11.25%、2024年末のSelic金利は8.00%が予想されている。
8月3日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、金融市場関係者の予想通り政策導入金利(Selic)を現行の13.25%を0.50%引上げて13.75%に決定、2016年11月と同じ水準に達している。
8月3日の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、2021年3月から12回連続でインフレ圧力抑制のための金融引き締め政策の一環として、Selic金利の引上げを継続しており、過去最低のSelic金利2.00%から11.75%の大幅な引き上げ幅は1999年以降では最大の金融引き締めに相当している。次回の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、9月20日及び21日に開催される。
今年の中銀のインフレ指数のIPCAの中央目標値は3.50%、2023年は3.25%、2024年のIPCAの中央目標値は3.00%に設定されているが、許容範囲は±1.50%に設定されている。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20 ,2023年末もR$5.20、2024年末の為替はR$5.10%が予想されている。
的中率が最も高いトップ5の今年末のIPCA指数は前回予想の6.88%から6.55%に下方修正、2023年末のIPCA指数は5.42%、2024年末は3.82%にそれぞれ据え置いている。またトップ5は今年末、2023年末及び2024年末の為替はR$5.00を予想している。