農務省の統計を基にした経済省通商局(Secex)の発表によると、2022年8月のブラジルの農畜産部門の輸出金額は、前年同月比36.4%増加の148億ドルに達し、過去の記録を更新している。
今年8月のブラジルの農畜産部門の輸出金額が148億ドルに達した要因として、農畜産物の国際コモディティ価格の上昇及びトウモロコシの輸出量が320万トン増加していた。
経済省通商局 (Secex) の統計によると、 今年8 月の農畜産物の輸出量は前月比マイナス1.6%を記録したものの、穀物の国債コモディティ価格は、前年同月比14.2% 上昇したことが輸出金額の大幅な増加につながっている。
一方今年8月の農畜産物の輸入金額は、前年同月比34.5%増加の17億ドルに達し、統計を取り始めた1997年以降では過去の記録を更新している。今年8月の農畜産物の貿易収支は、131億ドルの大幅な黒字を計上している。
今年8月の農畜産物輸入では、特に肥料の輸入金額は前年同月比58.6%増加の25億ドルに達したが、肥料の平均国際コモディティ価格は96.6%と高騰した一方で、肥料の輸入量はマイナス19.4%と大幅に減少していた。
今年8月の大豆派生品の輸出は、前年同月比34.2%増加の50億7,000万ドルを記録、そのうち大豆の輸出量はマイナス6.0%に相当する610万トン、輸出金額は20.8%増加の38億ドル、過去12カ月間の大豆の国際コモディティ価格は28.5%と大幅に上昇している。
今年8月のブラジルの1トン当たりの大豆輸出価格は、623ドルと昨年同月の485ドルから大幅に上昇、中国向け大豆輸出は全体の73.3%に相当する280万トンを記録している。
8月の牛肉輸出は52.6%増加の14億ドルで記録更新、牛肉輸出量は8.7%増加、国際コモディティ価格は6.5%増加している。また鶏肉輸出は36.3%増加の9億2,280万ドル、豚肉輸出は28.9%増加の2億6,660万ドルであった。
8月のトウモロコシ輸出金額は20億3,000万ドルで記録更新、トウモロコシの輸出量は749万トン、1トン当たりの平均国際コモディティ価格は41.6%増加の271ドルであった
今年初め8か月間の農畜産物の輸出額は、前年同期比29.8%増加の1,083億ドルを記録、今年初め8か月間の農畜産物の輸出額は貿易総額の48.1%と昨年同期よりも4.0%増加している。