中銀のフォーカスレポートは今年のGDP伸び率を2.65%に上方修正(2022年9月19日付けヴァロール紙)

19日の中銀の最終フォーカスレポートによると、2022年のブラジルのGDP伸び率は、前回予想の2.39%から2.65%と大幅に上方修正している。

. 2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の6.40%から6.00%と大幅に下方修正、2023年のIPCA指数も5.17%から5.01%に下方修正した一方で、2024年のIPCA指数は3.47%から3.50%と若干上方修正している。

2023年のブラジルのGDP伸び率は、前回同様0.50%増加に据え置いたが、2024年のGDP伸び率は前回予想の1.80%から1.70%と若干下方修正している。

今年第2四半期のGDP伸び率は前四半期比1.2%増加した要因として、従業員が理由なき解雇のときなどに引き出せる積立金であるFGTS(勤続年数保証基金)の特別引出許可や年金・恩給受給者の13ヶ月サラリーの前払いなども追い風となっている。

8月3日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、金融市場関係者の予想通り政策導入金利(Selic)を現行の13.25%を0.50%引上げて13.75%に決定、2016年11月と同じ水準に達している。

中銀の通貨政策委員会(Copom)は、2021年3月から12回連続でインフレ圧力抑制のための金融引き締め政策の一環として、Selic金利の引上げを継続しており、過去最低のSelic金利2.00%から11.75%の大幅な引き上げ幅は1999年以降では最大の金融引き締めに相当している。

2022年末のSelic金利は13.75%、2023年末のSelic金利は11.25%、2024年末のSelic金利は8.00%が予想されている。中銀の通貨政策委員会(Copom)は今週開催されるが、中銀の今年のインフレ指数の中央目標値は3.50%、2023年は3.25%、2024年の中央目標値は3.00%に設定、許容範囲は±1.50%に設定されている。

今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20 、2023年末は前回同様R$5.20に据え置かれたが、2024年末は前回予想のR$5.10からR$5.11に若干修正されている。

 

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