今年7月の経常収支は41億3,600万ドルの赤字計上(2022年9月26日付けヴァロール紙)

2022年7月のブラジルの経常収支は41億3,600万ドルの赤字を計上したが、昨年87月の経常収支赤字97億5,200万ドルと比較して半分以下の赤字計上を記録している。

今年7月の過去12か月間のブラジルの累計経常収支は、GDP比2.08%に相当する365億8,500万ドルの赤字を計上したが、6月のGDP比1.92%の赤字を上回っている。最終四半期のインフレレポートによると、今年のブラジルの経常収支は40億ドルの黒字が見込まれている。

7月の海外投資家によるブラジルへの対内直接投資は、77億2300万ドルと昨年同月の66億4,600万ドルを10億ドル以上上回っている。7月の過去12か月間の対内直接投資は、GDP比3.73%に相当する666億300万ドルを記録して、今年7月の過去12か月間のブラジルの累計経常収支は、GDP比2.08%に相当する365億8,500万ドルの赤字を充分カバーしている。

最終四半期インフレレポートによると、事費の対内直接投資は550億ドルが見込まれている一方で、今年6月の金融投資市場から3億ドルが逃避、7月も7億1,800万ドルが逃避している。

今年7月の確定金利付き投資の投資残は9,800万ドルの黒字を記録している。一方海外投資家によるブラジルの株式市場からの資金引揚げは12億3,200万ドルを記録している。

中銀は今年の金融市場への直接投資は70億ドルの黒字を予想、今年7月のブラジル人による海外旅行での支出は、10億4,900万ドルと昨年同月の4億5,200万ドルの2倍以上を記録、一方海外旅行客のブラジル国内での支出は3億8,600万ドル、昨年7月は2億2,300万ドルであった。

今年7月のブラジルの旅行収支は6億6,100万ドルの赤字計上、昨年7月の2億2,900万ドルの赤字の約3倍を記録している。中銀では今年の外資系企業による本社への利益・配当金送金総額は330億ドル、民間企業や公社による中長期の外債発行は償還の83%が見込まれている。

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