ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、8 月16 日~9月15 日までの30 日間に計測された2022年9 月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、8月のマイナス0.73%に続いてマイナス0.37%を記録、9月の IPCA-15指数がマイナス0.37%を記録したのは1998年9月に記録したイマイナス0.44%以降では最低のIPCA-15指数を記録している。昨年9月のは1.14%を記録していた。
9月のがマイナス0.37%を記録した要因として、ガソリン価格の9.78%と大幅な値下げがデフレに繋がって、IPCA-15指数のマイナス0.52%のインパクトを与えている。
Valor Data社の33金融機関やコンサルタント会社対象の調査によると、今年9月のIPCA-15指数の最低予想はマイナス0.39%、最高予想はマイナス0.07%、平均予想はマイナス0.22%であった。
今年9月の過去12か月間の累計は7.96%と8月の9.60%よりも大幅に減少、Valor Data社の調査では最低予想7.94%、最高予想8.29%、平均予想は8.12%であった。中銀の今年のインフレ指数の中央目標値は3.50%、許容範囲は±1.50%に設定されている。
インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は、ブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)の予想として先行して発表、1最低サラリーから40最低サラリーの所得層を対象に調査、ブラジリア連邦直轄地とゴイアニア市の地方自治体に加えて、9大都市圏を対象に調査されている。
9月の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)の調査では、食品・飲料は8月の1.12%増加から9月はマイナス0.47%、前記同様輸送費はマイナス5.24%からマイナス2.35%、通信費はマイナス0.30%からマイナス2.74%を記録している。
一方住居関連は8月のマイナス0.37%から0.47%増加、日用品は0.08から0.24%、衣類は0.76%から1.66%、保健・パーソナルケアは0.81%から0.94%とそれぞれ増加したが、教育は0.61%から0.12%に減少している。
9月のガソリン価格はマイナス9.78%、エタノールマイナス10.10%、ディーゼル燃料マイナス5.40%、自動車用ガスはマイナス0.3%とそれぞれ値下げりを記録している。