ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2022年9 月の鉱工業部門企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICI)は、非耐久消費財セクターを除いた調査対象の大半のセクターの需要減少が牽引して、前月比0.8ポイント減少の99.5ポイントを記録、7月~9月の四半期の月間平均企業経営者景況感指数(ICI)は、0.6ポイント減少している。
石油派生品や電力エネルギーの値下げによる製造コスト削減にも関わらず、国内経済の停滞や世界的な半導体などの部品供給問題などの要因で、非耐久消費財セクターを除いた鉱工業部門の生産需要は低迷している。
インフレ圧力軽減のための金融引き締め政策は継続すると予想されているために、鉱工業部門の設備投資は制約があるものの、今後6 か月先の企業経営者景況感指数(ICI)は若干の改善の可能性を FGV Ibreエコノミストの Stéfano Pacini氏は指摘している。
今年9月の鉱工業部門の企業経営者景況感指数(ICI)調査では、調査対象の19セクターのうち11セクターで悪化しており、企業経営者の現状景況感指数(ISA)は、マイナス1.9ポイントの100.9ポイント、企業経営者の6か月先の先行き景況感期待指数(IE)は0.1ポイント微減の98.0ポイントで安定している。
9月の鉱工業部門の需要レベル指数はマイナス1.7ポイントの101.5ポイント、在庫レベル指数は0.3ポイント微減の100.0ポイントを維持している。
今後3か月後の生産レベル指数はマイナス1.0ポイントの91.1ポイントと3ヶ月連続で減少を記録、3月の90.3ポイント以降では最低の生産レベル指数を記録、今後6ヶ月後の生産レベル指数はマイナス1.7ポイントの98.5ポイントと2ヶ月連続でマイナスを記録、また9月の設備投資稼働率(Nuci) は、マイナス1.4ポイントの80.8ポイントと今年5月のレベルまで低下している。