ボルソナロ候補者は女性向け来年のAuxílio Brasilプログラムの13ヶ月目サラリー支給を確約(2022年10月4日付けヴァロール紙)

第1次大統領選で48%の支持率を獲得したルーラ候補に対して、43%の支持率で後塵を浴びている現職大統領のボルソナロ候補は、今月末に予定されている大統領選の第2次決選投票に向けて形振り構わぬ戦略を練っている。

4日ボルソナロ候補は、前政権の貧困層向け家族手当(ボルサ・ファミリア)プログラムに替わるブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラムでの更なる票取り込むために、特に拒絶反応を示している女性層の支持率を取り込むために、2023年末の女性だけに、Auxílio Brasil プログラムの13か月目サラリーの支払を発表している。

アルボラーダ宮で、ボルソナロ候補は、来年からAuxílio Brasil プログラムに組み込まれている1,700万人の女性に対して、手厚い13か月目サラリーの支払は既に確保したと発表したが、13か月目サラリー支給のファイナンスインパクトや来年度予算に組み込む必要のある財源確保については明言を避けている。

Auxílio Brasil プログラムの1,700万人の女性に対する13か月目サラリーの支払は約100億レアルが見込まれているが、2023年度の予算基本法 (PLOA)には記載されていない。

ルーラ候補並びにボルソナロ候補共に2023年もAuxílio Brasil プログラムによる600レアルの支給を謳っているが、400レアル支給が見込まれている予算との差は520億レアルに達するが、ボルソナロ候補は既にパウロ・ゲーデス経済相が財源を確保しているとコメントしている。

両方の大統領候補が2023年からの公共投資強化を約束している。 さらに2009年のルーラ政権の経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設”私の家、私の暮らし Minha Casa Minha Vida”に替わる“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”プログラムや大衆薬局“Farmácia Popular ”などの大幅な予算削減を余儀なくされている上に、公務員に給与調整が認められる可能性もあり、義務的な歳出の拡大が不可欠となっている。

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