2022/23年度の穀物生産は、前年比15%増加で記録更新予想(2022年10月6日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)によると、2022/23年度の穀物生産は、作付面積の拡大及び生産性の向上が牽引して2021/22年度比15.3%の大幅増加の3億1,240万トンに達する予想で、記録を更新すると予想されている。

2022/23年度の穀物生産向け作付面積は、前年比2.9%増加の7,660万ヘクタール、1ヘクタール当たりの生産性は、12.1%と二桁台増加の4,079キログラムが見込まれている。

ブラジルの穀物栽培を牽引する今年の大豆生産は、前年比21.3%増加の1億5,240万トン、大豆向け作付面積は、3.4%増加の4,300万ヘクタールが見込まれているが、作付面積増加は牧草地及び他の穀物栽培からの転作となっている。

今年の3期作合わせたトウモロコシ生産は、12.5%増加の1億2,690万トンが見込まれているが、既に種蒔が終了している第1期作の作付面積は、収益性の高い大豆などの作物への転作及び害虫コントロールで1.5%減少が見込まれている一方で、トウモロコシの生産量は14.6%増加の2,870万トンが見込まれている。

また今年の棉生産は14.7%増加の290万トン、棉の作付け面積は1.9%増加が見込まれている。米生産は前年並みの1,080万トン、フェジョン豆も前年並みの300万トンがそれぞれ見込まれている。一方収穫が始まっている小麦生産は22%増加の940万トンが見込まれている。

今年の米及びフェジョン豆の国内消費は昨年並みが予想されているが、棉消費は2.0%増加、トウモロコシは6.2%増加、大豆消費は5.0%増加が見込まれている。

今年の小麦輸入は、昨年の630万トンかラ610万トンに減少する一方で、小麦の輸出は昨年の20万トンから一挙に270万トンの大幅増加が予想されているが、2023年8月の小麦のストックは119万トンが見込まれている。

今年の大豆輸出は22.5%増加の9,587万トンに予想の一方で、大豆油輸出は、バイオディーゼルの生産記録更新及びアルゼンチンからの輸出拡大で昨年の210万トンから180万トンの減少予想されている。今年のトウモロコシ輸出は21.6%増加の4,500万トンが見込まれている。

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