アメリカ商工会議所(Amcham)の調査によると、2022年初め9か月間の米国との二国間貿易は、国際コモディティ価格の上昇の影響を受けて、114億ドルの赤字に達して記録を更新しており、ブラジルから米国への輸出総額は279億ドルに対して、米国からの輸入は394億ドルに達している。
今年初め9か月間の二国間の貿易額は前年同期比36.0%増加、ブラジルの対米の過去最高の貿易赤字は2013年に記録した114億ドルであったが、今年初め9カ月間ではすでに114億ドルの赤字に達しており、今年1年間の貿易赤字の記録更新は避けられない。
今年の両国間の貿易は需要と国際コモディティ価格の上昇で、特定のセグメントに偏ることなく広範囲に及んでいるとアメリカ商工会議所(Amcham)のAbrão Árabe Neto副会頭は指摘している。
今年初め9か月間のブラジルから米国への輸出は30.4%増加、特に原油は60%、半完成鉄鋼製品0.4%、鉄くず79%、コーヒー64%、航空機及び部品25%、製材58%、パルプ11%、エンジニアリング機器53%、セメント1.0%それぞれ増加したが、木製パネルはマイナス15%であった。
一方米国からの輸入では、石油燃料106%、モーター54%、天然ガス58%、原油199%、石炭157%、肥料159%、殺虫剤、殺菌剤、除草剤32%、エチレンポリマー5.0%、無機化学品は109%それぞれ増加した一方で、航空機及び部品はマイナス4.0%を記録している。
アメリカ市場へのブラジルの輸出製品の 79% 、アメリカから輸入する製品の 83% は、製造業部門の製品であり、 昨年の二国間貿易総額は 705 億ドルを記録した一方で 今年初め 9 か月二国間貿易総額はで、既に673 億ドルに達している。