ヴァーレ社は、今年の鉄鉱石生産目標を3億1,000万トン~3億2,000万トンに設定(2022年10月18日付けヴァロール紙)

17日発表の資源大手ヴァーレ社は、2022年の国際コモディティ商品の鉄鉱石の生産量目標を3億1,000万トン~3億2,000万トンに設定している。

同社の今年初め9か月間の鉄鉱石生産量は2億2,694万トンに達しているが、目標を達成っするためには第4四半期の鉄鉱石の8,306万トンの生産が不可欠となっている。

ヴァーレ社の今年第3四半期の鉄鉱石生産量は、8,970万トンと昨年同月の8,869万トンを僅かに1.1%上回っている。

パラー州カラジャス鉱山の北部山脈鉱山(Serra Norte )の鉄鉱石生産向け採掘ライセンスの認可遅延の影響で、パラー州北部システム(Sistema Norte) の鉄鉱石生産は、前年同期比マイナス6.4%を記録したにも拘らず、今年第3四半期の鉄鉱石生産量は、前年同月比1.1%増加の8,970万トンを達成している。

カラジャス鉱山のS11D鉱山の鉄鉱石生産は前年比で安定していたが、露天掘りの多くの表土を処理する必要があるため、表土/鉄鉱鉱石の比率が悪化し、鉄鉱石の生産量が減少したと同社は説明している。

今年第3四半期の北部システムの鉄鉱石生産は、昨年同期の5,302万トンから4,965万トンと300万トン以上減少した一方で、南東部システム (Sistema Sudeste)は1.0%増加、南部システムSistema Sulは25.9%増加してカバーしている。特にパラオペーバ鉱山( Paraopeba)の鉄鉱石生産は56.2%と大幅増加を記録している。

ヴァーレ社は今年の鉄鉱石生産の目標を達成するためには、第4四半期の生産は昨年同期の8,247万トンを60万トン近く上回る8,306万トンの生産を達成しなくレばならないが、パラー州の年末は好天に恵まれるために、露天掘りにとっては作業がしやすいメリットがある。

今年初め9か月間の鉄鉱石ペレット生産は2,385万トンに達しており、今年1年間の生産目標の3,400万トンの達成のためには、第4四半期のペレット生産は1,000万トン強が必要となっている。

また今年初め9か月間のニッケル生産は13万1,800トン、今年のニッケル生産目標は17万5,000トン~19万トンに設定、今年第3四半期のニッケル生産は71.5%増加の5万1,800トンに達している。

今年初め9か月間の銅鉱石生産は18万6,800トン、第3四半期の生産は前年同期比7.4%増加の7万4,300トン、今年1年間の銅鉱石生産目標は27万トン~28万5,000トンに設定されている。

今年第3四半期の鉄鉱石販売は前年同期比3.5%増加の6,905万トン、鉄鉱石ペレット販売は6.0%増加の852万トンを記録している。

今年第3四半期のニッケル販売は前年同期比6.0%増加の4万4,300トン、前記同様に銅鉱石は7.8%増加の7万500トンを記録している。

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