ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre) の貿易指数(Icomex)調査によると、2022年初め9か月間の農畜産部門の貿易収支黒字は、昨年同期の390億ドルから530億ドルと140億ドルの増加を記録している。
また今年初め9か月間の鉱業部門の貿易収支黒字は、昨年同期に515億ドルから326億ドルと189億ドルの大幅減少を記録、製造業部門はマイナス323億ドルからマイナス369億ドルと46億ドルの赤字拡大を記録している。
今年初め9か月間のブラジルの貿易収支黒字は、昨年同期の564億ドルから477億ドルと87億ドルの減少を記録している。今年初め9か月間の農畜産部門の貿易収支黒字は、前年同期比36.0%と大幅増加を記録した一方で、鉱業部門の貿易黒字はマイナス37.0%と大幅に減少している。
昨年の鉄鉱石の国際コモディティ価格は記録的な上昇を記録した影響で、鉱業部門の昨年初め9か月間の貿易収支は収支は、515億ドルの黒字を計上していた経緯があった。一方今年初め9か月間は農畜産部門の国際コモディティの平均価格は37.5%増加を記録したが、農産物の輸出量はマイナス2.0%であった。
今年初め9か月間の鉄鉱石の国際コモディティ価格はマイナス1.8%、鉄鉱石の輸出量もマイナス6.7%を記録している。今年初め9か月間の製造業部門の貿易収支で黒字を計上したのは食品部門の386億ドル、金属部門225億ドル、紙・パルプ部門の74億ドルでそれぞれ天然資源関連部門となっている。