エンブラエル社は商用ジェット機E2でコンペチターと接戦(2022年10月24日付ヴァロール紙)

商用ジェット機や軍用機メーカーのブラジル資本エンブラエル社は、150席までの商用ジェット機マーケットで、ジェット機E195-E2 でコンペチターのエアバス社やボーイング社と熾烈なマーケットシェア争いを演じている。

エンブラエル社は自社の商用ジェット機の E-Jets E2シリーズ、特に E195-E2モデルはコンペチターのエアバス社のA220 型ジェット機及び737型ジェット機との間で、新顧客の開拓で熾烈な争いを展開している。

エンブラエル社は、今年7月にカナダのポーター航空から更に総額15億6,000万ドルの20機のE195-E2航空機の販売を受注。同社からの受注は100機に達している。.ポーター社は2021年にエンブラエルに初めてE2の購買契約を交わしたが、.旧ボンバルディア社の以前の C シリーズ に相当する 現在のエアバス A220の契約を破棄していた経緯があった。

また今年7月に、ヨーロッパ地域ではエンブラエル社の最大の顧客であるオランダ資本KLM社に12機の商用ジェット機 E195-E2を納入している。約2週間前にもエンブラエル社は、中近東の航空会社 SalamAir社から商用ジェット機 E195-E2を初めて受注、6機の追加注文付きの契約であるが、オーマンの LCC運営のSalamAir社はエアバス社からエンブラエル社に切り替えている。

6 月末時点で、Embraer の受注残高は 178 億ドルで、2018 年の第 2 四半期以来の高水準を記録。今年上半期には 5 機の E195-E2 を納入、そのうち 3 機は 4 月から 6 月の間に納入している。

先週木曜日にエンブラエル社はヨーロッパの 世界的な旅行会社TUI社から E195-E2を受注,エアキャップとのリース契約を通じて 3 機のジェット機を受け取り、ベルギーの事業に組み込まれる予定となっている。

エンブラエル社の商用ジェット機E2 の主な利点の 1 つは、第 1 世代と比較して 燃料消費量が 25% 削減されており、さらに、同一カテゴリーの他の商用ジェット機よりも 騒音が50% 削減されている。

エンブラエル社では、今後 20 年間で150 席までの新規商用ジェット機の世界需要は 1万950 機、そのうち 8,670 機がジェット機、2,280 機がターボプロップ機であり、マーケット規模は 6,500 億ドルになると予測している。

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