最終フォーカスレポートは、今年及び来年のインフレ指数を下方修正(2022年10月24日付ヴァロール紙)

24日のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.62%から5.60%若干下方修正している。

また2023年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の4.97%から4.94%と下方修正した一方で、2024年の3.43%から3.50%に上方修正している。

今年末の政策導入金利(Selic)は前回同様に13.75%に据え置いたが、2023年末のSelic金利は11.25%、2024年末のSelic金利は8.00%に据え置いている。

108社対象のコンサルタント会社及び金融機関の調査によると、調査対象の全ては今年末のSelic金利を13.75%と予想、来年6月からSelic金利は切下げサイクルに突入すると予想しているのは37社、8月からは26社が予想している。唯一1社は来年の第1四半期からの切下げサイクル突入を予想している。

今年のIPCAの中央目標値は3.50%、許容上限値は5.00%に設定されているものの3年連続で許容上限値突破すると予想されている。また2023年のIPCAの中央目標値は3.25%、許容範囲は1.75%~4.75%、2024年及び2025年のIPCAの中央目標値3.00%、許容範囲は1.5%~4.5%となっている。

今年のGDP伸び率は前回予想の2.71%から2.76%に上方修正、2023年のGDP伸び率は0.59%から0.63%、2024年のGDP伸び率は1.70%から1.80%とそれぞれ上方修正されている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年第2四半期の国内総生産(GDP)伸び率は、1.2%増加の2兆4040億レアルと昨年第3四半期から4回連続で増加を記録している。今年第3四半期のGDP伸び率は12月1日に発表される。

2020年2月末開始の世界的なCovid‐19パンデミックの影響を受けて、2020年第1四半期はマイナス2.4%、第2四半期はマイナス9.0%と大幅に落ち込んだが、第3四半期は8.0%と大幅に増加、第4四半期は3.2%増加、2021年第1四半期は1.1%増加、第2四半期はマイナス0.3%を記録したが、ワクチン接種が拡大してきた第3四半期は0.1%増加に転じ、第4四半期は0.8%増加、今年第1四半期は1.1%増加に続いて、第2四半期は1.2%増加を記録している。

的中率が最も高いトップ5は、2023年のIPCA指数は前回予想の4.60%から4.28%と大幅に下方修正した一方で、2024年のIPCA指数は3.21%から3.25%に上方修正している。今年末のドルの為替はR$5.30、2023年及び2024年末の為替はR$4.90を予想している。

 

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