今年9月の世界の粗鋼生産は前年同月比マイナス3.7%(2022年10月25日付ヴァロール紙)

. 64カ国の約170鉄鋼メーカーが加盟しているベルギーのブリュッセルに本部のある世界鉄鋼協会(Worldsteel)の発表によると、2022年9月の世界の粗鋼生産は、前年同月比3.7%増加の1億5,180万トンを記録している。

. 今年9月の世界の粗鋼生産の半分以上を生産する中国の粗鋼生産量は、前年同月比17.6%増加の8,700万トンと世界全体の57%に相当する粗鋼を生産している。中国に次ぐインドの粗鋼生産は1.8%微増、世界10位のイランは26.7%増加を記録している。

今年9月の粗鋼生産比較では、トップ10のうち日本、米国、ロシア、韓国、ドイツ、トルコ及びブラジルの7ヶ月前年同月比マイナスを記録、ブラジルはマイナス11.7%の270万トンに留まっている。

今年初め9か月間の世界の粗鋼生産は前年同期比マイナス4.3%の14億500万トンに留まっており、特に中国の粗鋼生産は、国内の建設不動産問題によるインパクトで粗鋼生産が大幅に減少、今年初め9か月間の中国の粗鋼生産は前年同期比マイナス55.6%に相当する7億8,080万トンと半減している。

今年初め9か月間のブラジルの粗鋼生産はマイナス5.3%の2,590万トンに留まっている一方で、昨年同期の粗鋼生産は3,610万トンと過去最高を更新していた経緯があった。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=51142