10月26日開催の中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を出席した理事の全会一致で前回同様の13.75%の据置を決定したが、9月の Copom会議では、2人の理事がSelic金利の引上げを主張していた経緯があった。
中銀の通貨政策委員会(Copom)は、インフレ指数が中銀目標に近づけるためのインフレ圧力の軽減のために今後も継続したモニタリングを強調している。
中銀の通貨政策委員会(Copom)では、2023年及び2024年のインフレ指数を許容範囲に収めるために、新四半期ごとに金融政策の引締め効果をモニタリングしながらインフレ圧力を軽減する。
中銀の通貨政策委員会(Copom)は、2024年6月の過去12か月間のインフレ指数目標を3.2%に設定したが、以前のターゲットは2024年3月の過去12か月間のインフレ目標を3.5%に設定していた。
この通貨政策委員会(Copom)の新しいインフレ目標設定は、国家通貨評議会 (CMN) によって設定された目標である 3% に近づけている。通貨政策委員会(Copom)は2024年のインフレ指数目標を前回の 2.8% から 2.9% に修正している。
また通貨政策委員会(Copom)は今年のインフレ予想を前回同様5.8%に据え置いたが、連邦政府の中央目標値3.5%を上回るだけでなく、許容上限値の5.00%を上回る設定を余儀なくされている。
通貨政策委員会(Copom)は、2023年のインフレ指数目標を前回の4.6%から4.8%に上方修正、中央目標値は3.25%に設定、上限許容値は4.75%となっている。
今後もブラジルのインフレ要因になるものとして、世界的なインフレ圧力の継続の一方で、ブラジルの財政枠組みの将来に関する不確実性、および世界経済の減速、国際コモディティ価格の減少、2023年の減税政策の見直しなどはデフレ要因になる。