今年10月のインフレ指数IGP-M は予想を上回るマイナス0.97%のデフレを記録(2022年10月28日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のインフレ調査によると、2022年10月の住宅賃貸料調整基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)は、9月のマイナス0.95%に続いてマイナス0.97%と予想を上回るデフレを記録している。

ヴァロールデーター社の調査によると、今年10月の総合市場物価指数(IGP-M)の最低予想はマイナス1.02%、最高予想はマイナス0.30%、平均予想はマイナス0.81%であった。

今年初め10か月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は5.58%、10月の過去12カ月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は6.52%を記録した一方で、昨年初め10か月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は0.64%、昨年、10月の過去12カ月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は21.73%であった。

今年10月の市場物価指数(IGP-M)がマイナス0.97%のデフレを記録した要因として、ディーゼル燃料価格が9月のマイナス4.82%からマイナス5.67%、前記同様生ミルクはマイナス6.72%からマイナス7.56%とそれぞれ大幅なデフレを牽引している。

IGP-M の 30% を占める消費者物価指数 (IPC) は、ガソリン価格がマイナス3.74%、長期保存ミルクはマイナス8.26%を記録したとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)コーディネーターのAndré Braz氏は説明している。

10月の総合市場物価指数(IGP-M)の60%のウエートを占める広範囲生産物価指数(IPA-M)は、9月のマイナス1.27%に次いでマイナス1.44%と大幅なデフレを記録、特に最終仕上げグループは、9月のマイナス0.39%から0.03%微増を記録していた。また生鮮食品のサブグループは、9月の2.35%増加から6.12%増加を記録していた。

また中間財グループは9月のマイナス1.47%からマイナス2.17%、特に原材料・製造向け部品サブグループはマイナス0.36%からマイナス1.36%を記録していた。

10月の総合市場物価指数(IGP-M)の30%のウエートを占める広範囲消費者物価指数(IPC-M)は、9月のマイナス0.08%から0.50%増加に反転、特に輸送グループはマイナス2.93%からマイナス0.96%を記録、特にガソリン派生品は9月のマイナス9.46%からマイナス3.74%とデフレ幅が縮小していた経緯があった。

10月の総合市場物価指数(IGP-M)の10%のウエートを占めるブラジル建設コスト指数 (INCC-M)は、9月の0.10%増加から0.04%増加、そのうち材料・装置グループはマイナス0.14%からマイナス0.32%、労働賃金グループは0.26%増加から0.31%増加、サービスグループはそれぞれ0.34%増加していた。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=51192