ペトロブラス石油公社の2022年第3四半期の純益は、ブレント原油の国際コモディティ価格の高騰が牽引して前年同期比48.0%増加の461億レアルを記録している。
同社の今年第3四半期の売上は、前年同期比39.9%増加の1,700億8,000万レアルを記録、税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、50.5%増加の914億2,000万レアルを記録している。
ペトロブラスの今年第 3 四半期の純財務結果は、前四半期比49.4% 減少の79 億 7,000 万レアル、また前年同期の254 億 8,000 万レアルを 68.7% 下回る結果に留まっている。同社の今年第 3 四半期の財務実績の改善は、ドルに対するレアルの下落率が低下したことを反映している。
金融収入は前四半期比11.2%減少の 27 億 1,000 万レアルに留まったが、前年同期比では128.4%増加を記録している。また財務支出は前四半期比11.4% 減少、前年同期比では33.3% 減少の41.6 億レアルとなっている。
今年第 3 四半期の為替変動による損益は前四半期比53.8%減少の65億3,000万レアル、前年同期比では68.0%減少を記録している。
ペトロブラスの今年第 3 四半期の手持ちの運転資金は前四半期比63.4%減少の366億9,000万レアル、また9月末の負債総額は、6月末よりも42.3%増加の2,567億レアル、昨年9月末の負債総額は2,618億1,000万レアルであった。
今年9月末のドル換算の負債総額は474億8,000万ドル、昨年9月末の負債総額481億3,000万ドルよりも若干減少している。また今年第3四半期の投資総額は前年同期比14.4%増加の21億3,000万ドルであった。
ペトロブラスの今年初め9か月間の累積投資総額は前年同期比14.0%増加の70億ドルに留まっており、予定投資総額119億ドルの59.0%に留まっている。今年1年間の投資総額は90億ドルから100億ドルが見込まれている。
ペトロブラスの第3四半期の純益は前年同期比48.0%増加の461億レアル、2022年から2026年の5か年計画の原油・天然ガス開発向けプラットフォームFPSO建造は15隻が予定されている。