経済防衛行政審議会(Cade)はGRU空港のケロシン供給カルテルに罰金を科した (2022年11月10日付ヴァロール紙)

日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)は、グアルーリョス国際空港向けのジェット燃料のケロシン供給に対して、カルテルを形成して ケロシン供給会社Gran Petro社の取引参入を阻害したとして4社に罰金を科した。

グアルーリョス国際空港向けケロシン供給でカルテルを形成したとして罰金を科されたのは、Air BP Brasil社, BR Distribuidora (Vibra)社, GRU Airport 社並びに Raízen Combustíveis社となっている。

Gran Petro社は、グアルーリョス国際空港向けケロシン供給で長年にわたってコンペチターによるカルテル形成で色々な参入障害を受けていたが、漸く司法経由で参入が可能となった。

経済防衛行政審議会(Cade)は カルテルを形成した4 社に対する罰金は、決定日から30 日以内の支払を設定。また、カルテルを形成した4 社が利害関係のある第三者にアクセスの規則を公開しない場合、1 日あたり10万レアルの罰金支払いを命じている。

BR Distribuidora社に対する罰金は 6,229 万レアルに設定。 Raízen社は6,170 万レアル、Air BP社は2,670 万レアル、GRU 空港に対しては 200 万レアルの罰金を科すが、この判決結果は国家民間航空監督庁(Anac) に通知される。

Gran Petro 社のMarcelo Lima 共営者は、今回の判定で重要なことは罰金を課すことではなく、経済防衛行政審議会(Cade)がカルテルを容認しないことを市場に発することと説明している。

経済防衛行政審議会(Cade)による決定は、今後グエル―リョス空港以外のサプライヤーに対する警告に繋がる。Gran Petro は、リオ市のガレオン空港、ブラジリア (DF)やサルバドール (BA) などの他の空港にもケロシン供給市場への参入を予定している。

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