今年第3四半期の住宅販売は低価格住宅が牽引(2022年11月14日付けヴァロール紙)

ブラジル不動産開発業者協会(Abrainc)及びデロイト社共同の9月30日~10月16日までの加盟企業45社対象の調査によると、今年第3四半期の新規住宅需要は、低所得層向けが牽引して前四半期比9.1%増加している。

今年第3四半期の新規住宅販売は、2009年のルーラ政権の経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設”私の家、私の暮らし Minha Casa Minha Vida”に替わる“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”は16.7%と二桁台の伸び率を記録した一方で、中級・高級住宅販売は3.1%増加に留まっている。

第3四半期の中級・高級住宅販売が3.1%増加に留まっているのは、既に2021年第2四半期から傾向が表れ始めており、インフレの高止まりや不動産購入向け金利が上昇を続けているために、高額な新規住宅購入には慎重になる傾向が続いている。

今年第4四半期の住宅販売は、低所得層向け住宅販売は継続して好調を維持すると予想されている一方で、中級以上の高価格帯の住宅販売は継続して低迷すると予想されている。

今年第3四半期の平均住宅価格は前四半期比10.3%と二桁台の伸び率を記録したが、調査開始の2020年第3四半期以降では最も低い伸び率を記録している。

今年第3四半期の“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 Casa Verde e Amarela”の住宅価格は13.0%増加、一方中級以上の高価格帯の住宅価格は8.3%増加している。

第4四半期の新規住宅価格は、低価格層及び中級以上の高価格帯の住宅価格は大幅増加が予想されており、また今後12か月後及び5年後の住宅価格も大幅な増加が予想されている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=51390