ブラジル電力取引市場(CCEE)の統計によると、2022年10月のブラジル国内市場の電力エネルギーの平均消費は、前年同月比2.5%増加の6万5,912メガワットを記録している。
今年10月の電力エネルギー需要の増加は、9 月の電力エネルギー消費が降雨と低温の影響を受けた後、大半の州で平均気温が上昇したこととブラジル電力取引市場(CCEE)は指摘している。
電力エネルギー供給会社が自由に選択できる10月の自由市場の電力エネルギー需要は前年同月比4.8%増加の2万3,738メガアット、販売先が限定されている電力エネルギー消費量は1.3%増加の4万214メガワットであった。
10月の販売先が限定されている電力エネルギー消費量は今年の月間記録の要因として、南東部地域、北部地域及び北東部地域の一部で今年1番の高温を記録していた。
今年10月の電力消費量が最も減少したのはペルナンブーコ州でマイナス5.0%を記録した一方で、最も消費が増加したのはマラニョン州の29.0%、トカンチンス州17.0%、リオ州は7.0%とそれぞれ大幅に増加している。
産業別の電力消費量比較では、上下水道部門は17.2%、サービス業部門12.0%、紙・パルプ部門10.5%とそれぞれ二桁台の増加を記録した一方で、電力消費量が減少したのは、通信部門はマイナス0.3%、商業部門はマイナス0.6%となっている。
今年10月の電力エネルギー供給量は前年同月比2.2%増加の6万8,572メガワット、そのうち水力発電による電力エネルギー供給は25.4%増加の4万4,281メガワットの一方で、火力発電はマイナス55.3%の9,301メガワットに留まっている。
また風力発電による電力エネルギー消費量は32.5%増加の1万3,101メガワット、太陽光発電は70.8%増加の1,879メガワットとそれぞれ大幅に電力エネルギー供給量が増加している。