ブラジル石油監督庁(ANP)による初めての無期限契約の11ブロックの岩塩層下鉱区プレソルト入札は、16日に実施されるが、連邦政府にとって入札による臨時歳入は12億8,000万レアルが見込まれている。
ブラジル石油監督庁(ANP)は、過去30年間に亘ってプレソルト鉱区の石油・天然ガス開発向け入札を実施してきたが、今回のように契約期間が恒久的な契約入札は初めて実施される。
今回の入札には世界的なメジャーをはじめ9社が登録しており、ペトロブラス石油公社をはじめ、 BP社, Chevron社, Equinor社, Shell社及びTotalEnergies社、コロンビア資本 Ecopetrol社、カタール資本 QatarEnergy社、マレーシア資本の Petronas社が入札に参加する。
ペトロブラス社は、分担制度の下で競売にかけられた地域で優先権を持ち、落札できなかった場合でも30%を限度に権益取得権利が与えられている。 同社は、Água Marinha鉱区及び Norte de Brava鉱区の 30%の権益を取得する優先権を擁している。
カンポス海盆のÁgua Marinha鉱区及びTurmalina鉱区、サントス海盆の Ágata鉱区, Esmeralda鉱区, Jade鉱区及びTupinambá鉱区は、第 7 回と第 8 回のプレソルト鉱区入札に掛けられる予定であったが、連邦政府は無期限入札に組み入れるために、先送りされていた経緯があった。
また今回入札に掛けられるカンポス海盆のItaimbezinho鉱区及びNorte de Brava鉱区、サントス海盆の Bumerangue鉱区, Cruzeiro do Sul鉱区及び Sudoeste de Sagitário鉱区は前回のプレソルト入札で応札されなかった。
今回入札に掛けられる鉱区には、プレソルト層の原油生産で 3 番目と 4 番目に相当する Libra鉱区 と Sapinhoá鉱区 と同じ規模の原油生産の可能性があり、別称『フィレ ミニョン』と呼ばれる最良鉱区とZAG Consultoria社オーナーの地質学者の Pedro Zalan 氏は説明している。