今年初め9か月間の製造業部門の貿易収支は470億ドルの赤字計上(2022年12月16日付けヴァロール紙)

工業開発分析研究所(Iedi)の調査によると、2022年初め9か月間のブラジルの製造業部門の貿易収支は、既に470億7,000万ドルに達しており、今年の製造業部門の貿易収支は、2015年~2016年にかけての経済リセッション以降では最悪の赤字収支が見込まれている。

今年初め9か月間の製造業部門は輸出の再開にも関わらず、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、肥料や燃料の国際コモディティ価格上昇による輸入金額の上昇が赤字収支拡大に繋がっている。

今年初め9か月間の製造業部門の交易赤字470億⒎000万ドルは、2014年の500億ドル強の赤字以降では最高の赤字を計上、昨年同期の貿易収支赤字は373億ドルであった。

今年初め9か月間の製造業部門のセクター別貿易収支では、ハイテクセクターは320億4,000万ドル、ミディアムハイテクセクターは630億2,000万ドルと統計を取り始めた1997年以降ではそれぞれ最高の赤字金額を計上している。今年初め9か月間の製造業部門の輸出は1,359億3,000万ドルに対して輸入は1,830億ドルに達している。

2023年の製造業部門は、ブラジル国内の需要の冷え込みが予想されるにもかかわらず、肥料と燃料の輸入が依然として上昇傾向で、輸出は減速、輸入は引き続き回復しているため、貿易収支の大幅な赤字が継続すると予想されている。

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