2023年の保険業界の名目伸び率は二桁台か(2023年1月9日付けヴァロール紙)

ブラジル保険連合(CNseg)は、2023年の保険業界のインフレ指数を考慮しない名目伸び率は、今年のGDP伸び率が予想を上回る楽観的な見方に変わってきており、10%と二桁台の伸び率の可能性を指摘している。

ブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによる今年のGDP伸び率は0.80%を予想している一方で、ブラジル保険連合(CNseg)では、今年のGDP伸び率は2.2%まで伸び率る可能性を指摘している。

今年のGDP伸び率の中銀と CNSegとの大幅な違いについて、CNSegのDyogo Oliveira 会長は、歳出上限を無視するとして批判を集めているルーラ新政権の政権移行PEC (憲法補則案)による経済刺激効果を期待している。

政権移行PEC (憲法補則案)によるリソースの注入は、ブラジル国内の生産活動に弾みをつけ、保険業界を助けることができるとDyogo Oliveira 会長は指摘している。

政権移行PEC (憲法補則案)によるリソースの注入だけでなく、COVID-19パンデミックの影響の減少も保険業界にとっては朗報であるが、今年のGDP伸び率を押上げるには公共投資の再開が不可欠であるとDyogo Oliveira 会長は指摘している。

Essor社CEOの Filipe Alves氏は、今年は農畜産業伸び率が期待できるために、今年の保険業界の伸び率は二桁台に乗ると指摘している。

格付け会社Fitch 社では、2022年のインフレ指数のIPCAは6.5%、今年は5.2%予想で、保険業界の伸び率は7.3%に留まると予想している。

 

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