2023年のブラジルの貿易収支黒字は昨年並みか(2023年1月11日付けヴァロール紙)

12社のコンサルタント会社並びに金融機関対象の調査によると、2023年のブラジルの貿易収支黒字は、過去最高の623億ドルの黒字を計上した2022年並みの黒字計上が予想されている。

一方の今年の貿易収支黒字は600億ドル前後を予想しているが、ブラジル貿易会(AEB)の José Augusto de Castro会長は、今年の輸出総額は3251億6000万ドルに対して輸入総額は2532億3000万ドル、貿易収支黒字は700億ドル以上の記録更新を見込んでいる。

今年の輸出総額は前年比マイナス2.9%に留まる一方で、輸入総額はマイナス7.1%と輸出総額のマイナス幅を上回るために貿易収支黒字の拡大を ブラジル貿易会(AEB)の José Augusto de Castro会長は指摘している。

今年の国際コモディティ価格は世界的な景気減速による需要低下で減速すると予想、特にブラジルの輸出を牽引する大豆の国際コモディティ価格は前年比マイナス7.0%、鉄鉱石価格はマイナス13.0%をAZ Quest社エコノミストの Mirella Hirakawa女史は予想している。

2020年2月末からのCOVID-19パンデミック、昨年2月からのロシアによるウクライナ侵攻、世界的なインフレ及び金利の上昇などの影響を受けおり、昨年のブラジルのGDP伸び率は3.0%増加予想の大して、今年のGDP伸び率はマイナス0.2%に留まるとAZ Quest社エコノミストの Mirella Hirakawa女史は予想している。

今年の1バレル当たりの石油の平均価格は90ドルと昨年の98ドルを下回るためにブラジルはガソリン並びにディーゼル燃料の輸入金額の減少に繋がり、貿易収支黒字を押上げる一因になるとBanco Inter社エコノミストのRafaela Vitória氏は指摘している。

今年の貿易収支黒字予想及び2010年以降の貿易収支推移

 

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