製造業部門の企業経営者対象の全国工業連盟(CNI)調査によると、2023年1月の企業経営者の景況感指数(Icei) は、昨年12月の50.8ポイントから48.6ポイントと前月比マイナス2.2%と大幅な落ち込みを記録している。
今年1月の企業経営者の景況感指数(Icei)は、景気判断の分岐点となる50ポイントを割込む48.6ポイントに減少したのは、2020年7月以降では初めて分岐点の50ポイントを割込んでいる。
今年1月の企業経営者の景況感指数(Icei)の48.6ポイントは、1年前の昨年1月の56.0ポイントと比較して7.4ポイントの大幅な企業経営者の景況感指数(Icei)の悪化が鮮明になっている。
企業経営者の景況感指数(Icei)は、過去 6 か月間のブラジル経済に関するビジネスマンの認識を測定する現状景況感指数(ISA)と、次の6か月間の企業経営者の景況感見通し指数(IE) の2 つの指標で構成されている。
今年1月の現状景況感指数(ISA)が2ポイント低下して48.3ポイントとなり、50ポイントの分岐点を下回ったのは、過去6か月と比較して製造業部門の企業経営者の現状景況感が悪化し始めたことを示している。
また今後6か月間の企業経営者の景況感見通し指数(IE) は、2.2ポイント低下して48.8ポイントとなり、50ポイントの分割点を下回ったため、今後6か月間の景況感は楽観的から悲観的に転換している。
企業経営者の景況感調査は、製造業部門活動の動きを予測することを目的としているため、企業経営者の信頼感を測定することは業界の道しるべとなるために、先行き楽観的な見方をしている企業経営者は製品の増産、雇用増加、投資を増加する傾向がある。
一方、先行き悲観的な企業経営者は、生産を控えて在庫調整にも直し、新規雇用や増産に対する投資には非常に慎重に成ると成るとCNI経済分析マネージャーのマルセロ・アゼベド氏は指摘している。