2023年度のブラジルの穀物生産は前年比12.6%増加で記録更新予想(2023年1月12日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)では、2023年度のブラジルの穀物生産量は前年比12.6%と二桁増加の2億9,620万トンを見込んで過去最高の記録更新を予想している。2023年度のブラジルの穀物生産量は前年比3,310万トン増加が予想されているにも拘らず、前回予想は僅か0.8%増加に留まっていた経緯があった。

ブラジルの穀物生産を牽引する今年の大豆生産は前年比24.1%の大幅増加を見込んでおり、増産量は2,880万トンに達すると予想されている。また大豆と共に穀物生産を牽引する今年のトウモロコシの第1期作の生産は16.2%に相当する410万トン増加予想されているが、2022年は南部地域及び南マット・グロッソ州の旱魃で大きな影響を受けていた経緯があった。

また今年のトウモロコシの第2期作の生産は2.5%に相当する210万トンの増産予想、原綿は1.3%に相当する5万3,900トンの増産、ソルガム黍は5.3%に相当する15万200トン増産予想、フェジョン豆の第1期作の生産は3.7%に相当する4万300トンの増産が見込まれている。

一方2023年度で減産が予想されているのは米生産は前年比マイナス3.4%に相当する36万トンの減産予想,フェジョン豆の第2期作はマイナス9.9%に相当する13万2,600トンの減産、フェジョン豆の第3期作もマイナス1.0%に相当する6,600トンの減産、小麦生産はマイナス16.2|%に相当する162万6,000トンの大幅減産が予想されている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の2022年度の穀物生産の最終予想では前年比3.9%に相当する1,000万トン増加の2億6,320万トンが見込まれているが、大豆、トウモロコシ及び米生産量はブラジル穀物生産の91.4%を占め、また耕作面積は全体の87.0%を占めている。

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