2022年の二輪車生産及び販売は前年比18.0%増加(2023年1月17日付けヴァロール紙)

ブラジル二輪製造会社協会(Abraciclo)の発表によると、マナウスフリーゾーンの2022年の二輪車生産は、141万台に達し、2014年に記録した152万台に次ぐ生産台数を記録している。

2014年に記録した152万台の生産以降は、経済リセッションに突入した後の二輪市場の年間生産台数は 90 万台未満まで減少を続けていたが、2018 年に再び上昇傾向に転じていた経緯があった。

ブラジル国内の過去最高を記録した二輪車生産台数は2008年の214万台、2022年の二輪車の生産台数は前年比18.2%増加した要因として、2021年1月及び2月は二輪車の生産拠点であるマナウスゾーナフランカではCOVID-19パンデミックが猛威を振るっていた経緯があった。

2022年の二輪車の月間生産台数は1月及び2月を除いて10万台を突破していた。昨年の二輪車生産のピークは8月の14万5,800台、最低は伝統的に二輪車メーカーが集団休暇で生産調整を行う12月の8万5,100台であった。

昨年の二輪車は生産増加にも関わらず、国内の二輪市場は年間を通じて約 1万台の受注残を抱えて納品待ちで行列ができたが、特に160CC以下の低容量のシリンダーで受注残を抱えていた。

宅配向け160CC以下の低容量のシリンダーの需要増加、半導体や電気製品のグローバルな物流チェーン問題の発生、金利の上昇、 物流コストや製品コスト上昇なども問題視されていた。

2022年の二輪車の新車登録台数は前年比17.7%増加の136万台と2014年に記録した143万台に次ぐ新車登録台数を記録している。昨年5月の新車登録台数は13万3,300台を記録、過去最高の新車登録台数は2011年に記録した194万台となっている。

2022年12月の二輪車の新車登録台数は前月比7.3%増加、前年同月比17.6%増加の13万2,200台であった。

2022年の二輪車の輸出台数は前年比3.5%増加の5万⒌338台と2018年の6万8,100台までには回復していない。過去最高の二輪車輸出は2005年に記録した18万4,600台、昨年12月の輸出台数は前年同月比19.6%増加の3926台であった。

2023年の二輪車生産は前年比9.5%増加の155万台、販売台数は昨年の149万台の6.7%増加、輸出台数は6.7%増加の5万9,000台が見込まれている。

 

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