18日のアマゾン人間環境研究所(Imazon)の発表によると、2022年のアマゾン地域の熱帯天然雨林の違法伐採は1万573平方キロメートルに達し、2008年の調査開始以降では最大の違法伐採面積を記録している。
また昨年のアマゾン地域の1日当りの平均熱帯雨林消滅面積は、3,000カ所のサッカー場面積の消滅に相当しており、ルーラ新政権にとっては、早急な違法伐採取締が急務となっている。
ジャイール・ボルソナロ前政権期間の2019年~2022年の4年間の違法伐採面積は3万5,193平方キロメートルに達し、州面積が2万1,000平方キロメートルのセルジッペ州及び2万7,000平方キロメートルのアラゴアス州の面積を上回っているとアマゾン人間環境研究所(Imazon)は指摘している。
2019年~2022年の4年間の違法伐採面積3万5,193平方キロメートルは、2015年~2018年の前政権の違法伐採面積1万4424平方キロメートルの150%増加を記録している。
ルーラ新政権はアマゾン地域の森林保護を優先すると約束しており、これが私たちの衛星監視システムによって報告された最後の森林破壊記録に留まることを願っているとアマゾン人間環境研究所(Imazon)調査員のビアンカ・サントスはコメントしている。
2022年12月の熱帯雨林の違法伐採面積は、前年同月比105%増加に相当する287平方キロメートルに達し、12月としては過去最悪の違法伐採面積を記録している。
2022年のアマゾン地域の違法伐採面積の80%に相当する8,443平方キロメートルの連邦政府の管轄で前年比では僅か2.0%増加に留まっていた。
しかし昨年のアマゾン地域の違法伐採面積のうち州政府管轄は、前年比11.0%増加の1,130平方キロメートル、残りの 9% は、非管轄が特定できない区域は1,000平方キロメートル、市区町村の0.2平方キロメートルであった。
昨年12月は、牧畜、土地投機、違法な鉱物採掘、先住民族の土地での森林伐採、保全部隊の監視が緩んでいる間に、森林伐採の野放図な競争が繰り広げられていたと、同研究所アマゾン監視プログラムのコーディネーターのカルロス・ソウザ・ジュニア氏が指摘している。
2020 年 4 月のジャイール・ボルソナロ政権の閣僚会議で、リカルド・サレス前環境相が、covid-19 パンデミックはアマゾン地域での牧畜拡大などのチャンスと述べたと噂が広がっていた経緯があった。