2022年のブラジルの化学製品の貿易収支は630億ドルの赤字計上(2023年1月23日付けヴァロール紙)

ブラジル化学工業協会(Abiquim)の発表によると、2022年のブラジルの化学製品輸入総額は803億ドルに対して、化学製品輸出総額は僅か173億ドルに留まり、貿易収支は前年比36.4%増加の630億ドルの大幅な赤字を計上、赤字幅は記録更新している。

2022年のブラジルの化学製品輸入では、特に農薬製品輸入は前年比75.1%大幅増加を記録、主に肥料中間体の無機化学品輸入は63.2%増加、その他の有機化学品輸入は27.9%増加。 輸入先は38%が中近東地域を除くアジアであった。

昨年のブラジルの化学製品輸出は前年比19.5%増加の173億ドルの要因として、化学製品の国際コモディティ価格が23.7%増加、 一部のメルコスール近隣諸国の経済的困難にもかかわらず、ヨーロッパおよびラテン アメリカ諸国への販売増加の一方で、化学製品の輸出量は前年比マイナス3.4%の1,560万トンであった。

昨年のブラジルの化学製品の貿易赤字は、630億ドルと2021年の462億ドルの赤字を170億ド近く上回っている。COVID-19パンデミック前の2019年の貿易赤字は315億ドルであった。

昨年のブラジルとメルコスール圏内との化学製品の貿易収支は15億ドルの黒字を計上、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)とは2,800万ドルの黒字を計上している。

昨年のブラジルのヨーロッパ連合と北米自由貿易協定(NAFTA)との化学製品の貿易収支は250億ドル以上の赤字を計上、アジアとは前年の160億ドルから220億ドルの赤字に拡大している。

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