昨年のブラジルのフルーツ類輸出はCOVID-19パンデミック前の水準に戻る(2023年2月6日付けヴァロール紙)

ブラジル果物・派生品輸出協会(Abrafrutas)の発表によると、2022年のブラジルのフルーツ輸出は、前年比16.0%の102万4,000トン、輸出金額は9.0%減少の9億⒎050万ドルまで減少している。

昨年のブラジルのフルーツ輸出は世界的なCOVID-19対応のワクチン接種拡大に伴って、パンデミック前の水準に戻っているが、COVID-19パンデミックが蔓延していた時期は、多くの人が免疫システムをより強く保つために、より多くの果物を摂取していた経緯があった。

また昨年は天候不順がトロピカルフルーツの一大産地のサンフランシスコ渓谷と南部地域で果物の生産に悪影響を及ぼし、輸出減少に繋がったとブラジル果物・派生品輸出協会(Abrafrutas)は説明している。

また、昨年のブラジル産フルーツ輸出減少の一因として、世界各地でのフルーツ購買力が低下したことも輸出減少に繋がり、特にブラジルのフルーツ輸出を牽引するヨーロッパでの購買力低下が顕著であった。

昨年ブラジルから最も輸出されたフルーツはマンゴー、メロン、レモン、ブドウであり、主な輸出先はヨーロッパ連合と英国で出荷量の 60% 以上を占めていた。

昨年のレモンとライムの輸出量は前年比8% 増加の15万6,300トン、輸出額は 23% 増加の1 億 5,220 万ドル。特にサンパウロ州のフルーツ生産は好天及び作付面積増加で輸出が増加していた。

ヨーロッパ市場におけるブラジルの主要な競争相手であるメキシコの天候不順による輸出減少もブラジルのフルーツ輸出を後押しした。昨年のアボカドの輸出量は26%増加の1万750トン、 輸出額は14%増加の1,706万ドルを記録している。

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