ブラジル鉱業協会(Ibram)の発表によると、ブラジル鉱業部門の2023年~2027年の短期投資5か年計画の投資総額は、2022年~2026年の投資総額を24.8%上回る504億ドルに達すると発表している。
今後5か年の鉱業投資総額504億ドルのうち65億ドルは、環境保全プロジェクトに投資されるが、2022年~2026年の環境保全投資総額42億ドルを23億ドル上回る投資が予定されている。
また鉄鉱石向け投資は前5か年計画比24.0%増加の169億2,000万ドル、銅鉱石開発向け投資は255%増加の44億⒎000万ドル、ニッケル鉱開発向け投資は60%増加の23億4,000万ドルが見込まれている。
ブラジル国内での最大の投資先は、パラー州で32.1%増加の139億⒎000万ドルと投資全体の約28%のウエートを占めている。
また今後5か年のミナス州向け投資は26.3%増加の114億4,000万ドル、バイア州は23.6%増加の102億4,000万ドル、アマゾナス州向け投資は5.8%増加の25億ドルが見込まれている。
2022年の鉄鉱石の販売は前年比26.0%減少の2,500億レアル、生産量は12.0%減少の10億500万トンに留まったとブラジル鉱業協会(Ibram)では発表している。
2022年のブラジルの鉄鉱石販売が大幅に減少した要因として、中国の需要低下及び鉄鉱石の国際コモディティ価格の24.8%下落、また亜鉛鉱は2.0%、銅鉱石は5.9%、錫鉱石は5.1%それぞれ価格減少していた。
昨年のブラジルの鉄鉱石生産は3.8%減少の3億5,820万トン、輸出額は27.9%減少の416億⒎000万ドル、昨年のブラジルの鉱物関連輸入は25.4%増加の112億ドル、貿易収支は37.6%減少の305億1,000万ドルの黒字を計上している。