今年の新車需要は減速傾向か(2023年2月7日付けヴァロール紙)

2023年1月のトラックやバスを含むブラジル国内の自動車メーカーの新車販売は、前年同月比12.9%の二桁増加したにも拘らず、需要拡大による販売増加ではないと自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のMárcio de Lima Leite 会長は指摘している。

今年1月の新車販売が前年同月比で二桁増加を記録している要因として、昨年1月は世界的な自動車向け半導体不足による生産調整を余儀なくされていた。

今年1月の新車在庫数は昨年末と同じレベルで推移、今年初めの新車需要は昨年末並みに推移しており、新車需要も兆候が出てきていないとMárcio de Lima Leite 会長は指摘している。

ルーラ新政権の政治経済の舵取り、伝統的に1月の新車販売は、新学期に備えた学用品などの臨時出費に加えて、都市不動産所有税(IPTU )並びに自動車所有税(IPVA)などの支払い開始の影響を受けて、新車販売は低調に推移する傾向となっており、今年1月の新車生産台数は、前年同月比5.0%増加の15万2,700台に留まっている。

今年1月初旬、大型車の新しい排出ガス規制が施行される影響でトラック販売価格上昇を見越して、昨年末に自営業者はトラックを購入したために、トラック需要の落ち込みでトラック販売も減速している。

今年1月の新車輸出は前年同月比19.3%増加の3万3,000台、2022年末まで下降トレンドだったアルゼンチン市場が今年1月に増加傾向に反転したが、反応した。 チリとコロンビア向けは平均20%減少して憂慮されている。1月の新車輸出金額は28.0%増加の7億910万ドルを記録している。

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