全国セメント工業組合(SNIC)の発表によると、経済動向の指標の一つである2022年のセメント販売は、前年比マイナス2.8%を記録した一方で、2023年1月のブラジル国内のセメント販売は、前年同月比6.3%増加の490万トンを記録している。また今年1月のセメント販売金額は前年同月比7.9%増加している。
今年1月の1日当りの平均セメント販売は前年同期比2.4%増加の2万100トンに留まった一方で、前月比では8.1%と大幅増加を記録している。
今年1月の過去12か月間のセメントの累計販売量は、前年同期比マイナス1.5%に相当する6,296万トンに留まっている。
ルーラ新政権の不透明な経済政策動向、高止まりするインフレ、高金利、家族の負債増加などの要因で、今後数か月間のセメント販売は先行き不透明感が増している。
先行き不透明感が支配しているブラジルの政治経済の現状では、今年のセメント販売は前年比1.0%増加の6,400万トンを達成すれば上出来と全国セメント工業組合(SNIC)の Paulo Camillo Penna 会長は割と悲観的な予測をしている。