ブラジル地理統計院(IBGE)の月間小売調査(PMC)によると、2022年12月の自動車や建材部門を除くインフレ指数を差引いた実質一般小売販売量は、前月比マイナス2.6%を記録したにも関わらず、昨年1年間の累計一般小売販売量は、前年比1.0%増加を記録している。
また昨年12月の一般小売販売量は前年同月比0.4%増加、昨年第4四半期の月間平均一般小売販売量はマイナス1.1%を記録している。
昨年12月の自動車及び建材を含む広範囲小売販売量は前月比0.4%増加、前年同月比マイナス0.6%、昨年1年間ではマイナス0.6%を記録している。
昨年12月の実質一般小売販売量の前月比マイナス2.6%は、前月のマイナス0.6%に続いて2カ月連続でマイナスを記録、特にハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料セクターや日用雑貨・装身具類セクターが低調に推移していた。
また昨年の実質一般小売販売量が前年比1.0%増加に留まったのは、2017年から開始した前年比増加以降では、2020年から始まったCovid‐19パンデミック期間を含めて最低の伸び率に留まった。
昨年12月の実質一般小売販売量が前月比のセクター別調査では、調査対象の8セクターの内7セクターでマイナスを記録、特に繊維・衣類・履物セクターはマイナス6.0%、日用雑貨・装身具類セクターはマイナス2.9%、燃料・潤滑油セクターはマイナス1.6%を記録している。
また家具・家電セクターはマイナス1.6%、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターはマイナス0.8%、事務用品・情報通信機器セクターはマイナス0.6%、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターはマイナス0.4%を記録している。
昨年12月の実質一般小売販売量の前月比で唯一プラスを記録したのは、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターで0.1%微増、広範囲小売販売量は前月比0.4%増加、そのうち自動車・エンジン・自動車パーツセクターは2.4%増加、建材セクターは1.3%増加を記録している。
昨年12月の実質一般小売販売量の前年同月比のセクター別調査では、8セクターの内6セクターで増加を記録、特に燃料・潤滑油セクターは23.8%の大幅増加を記録、ハイパー・スーパーマーケット・食品・飲料・嗜好品セクターは2.5%増加、医薬品・香水・化粧品・医療機器セクターは0.8%増加、家具・家電セクターは0.3%増加、書籍・雑誌・印刷物・製本セクターは0.3%増加、事務用品・情報通信機器セクターは0.1%増加を記録している。
一方昨年12月の実質一般小売販売量の前年同月比でマイナスを記録したのは、日用雑貨・装身具類セクターはマイナス8.4%、繊維・衣類・履物セクターはマイナス11.9%とそれぞれ大幅な落ち込みを記録している。
前記同様に広範囲小売販売量は前年同月比マイナス0.6%、そのうち自動車・エンジン・自動車パーツセクターはマイナス1.8%、建材セクターはマイナス7.1%を記録していた。
2022年の月間小売販売量の推移