ペトロブラス石油公社の2022年の1日当たりの石油・天然ガス・液化石油ガス(LPG)の平均生産量(BOE/dia)は、前年比3.1%減少の264万8,000バレルに留まった。
しかしペトロブラスの2022年第4四半期の石油派製品の1日当たりの平均生産量は、前年同期比2.0%増加の364万1,000バレルを記録している。
同社の2022年の事業の特筆として、昨年4月にサントス海盆のプレソルト鉱区のメロ油田で原油・天然ガス開発向けプラットフォームFPSOグアナバラでの生産開始、1 日あたり18 万バレルの原油生産をしている。
さらにペトロブラスではサントス海盆のプレソルト鉱区のイタプ油田で、昨年12 月に原油・天然ガス開発向けプラットフォームFPSO P-71 で原油の生産開始、1 日あたりの原油生産能力15万バレルを擁しており、今年下半期には15万バレルの生産能力に達すると見込まれている。
ペトロブラスの発表では、昨年最終四半期の石油およびLPG生産は1.9%減少の211万1,000バレル、2022 年の石油とLPGの採掘量は、前年比 3.1% 減少の214 万 2,000 バレルに留まっている。
また昨年最終四半期の天然ガス生産は、前年同期比2.5%減少の50万バレル、昨年1年間では前年比3.1%減少の50万5,000バレルに留まっている。
下流領域の石油派製品生産では、2022 年のペトロブラス傘下の石油製油所の総稼働率は、前年比5.0%増加の 88% に達したものの、昨年第 4 四半期の総稼働率は 86% に留まっていた。
ペトロブラスの2022年の1日当たりの石油派製品販売は、前年比2.9%減少の175万3,000バレル、昨年最終四半期の販売は、前年同期比2.8%減少の179万6,000バレルに留まっている。
ペトロブラス石油公社の昨年の総売上高の減少にもかかわらず、昨年のディーゼル燃料の販売の59% を占める低硫黄 S-10 ディーゼルの売上は一貫した伸び率を記録している。昨年の石油派製品輸出は、前年比10.8%減少の51 万3,000 バレルに留まったが、昨年第 4 四半期の輸出は 39.5% 増加の 61万 4,000 バレルを記録している。