2022年のブラジル銀行の純益は318億レアルで記録更新(2023年2月13日付けヴァロール紙)

ブラジル銀行の2022年第 4 四半期及び2022 年の決算はそれぞれ過去の記録更新、債務不履行の増加にもかかわらず 、クレジットポートフォリオと財務マージン増加を記録、今年の決済は楽観的な見方をしている。

ブラジル銀行は、不正会計発覚の小売大手「ロージャス・アメリカーナス」へのエクスポージャーの50% を準備した。 これは、会社の債務の30% をカバーするために準備金を設定したサンタンデール銀行よりも保守的であったにも拘らず、すでに 100% を準備していたイタウ ―銀行やブラデスコ銀行よりもはるかに少ない。ブラジル銀行の最新債権者リストによると、同行は小売業者に対して16 億レアルのエクスポージャーを持っている。

ブラジル銀行の2022年第4四半期の純益は、前四半期比8.1%増加の90億3,900万レアル、前年同期比では52.4%と大幅増加を記録している。 Valor社の予想82億4,600万レアルを7億レアル以上上回った。

また2022年通年の純益は、前年比51.3%増加の318億1,500万レアルとそれぞれ記録を更新している。同行の昨年第 4 四半期の自己資本利益率は23.0%に達し、アメリカ-ナス社問題でよりダメージを受けた同業他社の収益性を上回った。

ブラジル銀行の昨年第 4 四半期の総財務利益率は、前四半期比9.7%増加の 214 億 5,100 万レアルで、昨年1年間では44.9% 増加を記録している。

またブラジル銀行の昨年第 4 四半期の貸倒引当金 (PDD) は、前四半期比44.7%増加、前年第 4 四半期比72.4% 増加の65 億 3,400 万レアルに達している。

ブラジル銀行の昨年第 4 四半期のクレジット部門は前四半期比2.7%増加、前年比では9.0%増加の2,877億9,400万レアル、前記同様にそのうち法人向けクレジットは0.1%微増、10.6%増加の2,800億90万レアルを記録している。

前記同様にアグロビジネス向けクレジットは8.2%増加、23.1%増加の2860億4,700万レアルに達している。昨年12月末のクレジットの延滞率は2.51%と9月の2.34%から増加、1年前の2021年12月末のクレジットの延滞率1.75%から増加傾向を示している。

ブラジル銀行では2023年の純益は前年比19.0%増加に相当する330億レアル~370億レアルを見込んでおり、総財務利益率は17%~21%増加予想、クレジット部門は8.0%~12.0%増加を見込んでいる。

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