ゼツリオ・バルガス財団は2022年のGDP伸び率を2.9%増加と予想(2023年2月15日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)が3月初めにブラジルの昨年の正式なGDP伸び率の発表を前に、ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)のGDP伸び率モニタリング調査によると、2022年のブラジルのGDP伸び率は2.9%を予想している。

2022年第4四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.2%予想されているが、昨年12月は前月比0.2%増加をゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)では予想している。

昨年のブラジルのGDP伸び率2.9%増加予想を牽引しているのは、COVID-19パンデミック対応のワクチン接種拡大に比例して、80%以上の比率を占めているサービス部門が寄与している。

昨年のサービス部門のGDP伸び率で特筆されるのは、社会活動の正常化と経済への財政刺激策の採用で、宿泊施設、食事、民間医療、民間教育、一般家庭や企業に提供されるサービスなどの他のサービス部門が牽引している。

しかし昨年第4四半期は依然として高止まりしている銀行金利、一般家庭の過剰な負債などの要因で前四半期比マイナス0.2%に留まったと Juliana Treceコーディネーターが指摘している。

2022年の一般家庭の消費は、サービス部門の消費が牽引して前年比4.0%増加した一方で、自動車、家電などの耐久消費財部門は足を引っ張っている。

また2022年の宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、1.1%増加したにもかかわらず、唯一機械・装置部門はマイナスを記録している。

昨年の財やサービスなどの全ての部門で輸出は前年比6.0%増加した一方で、鉱業部門はマイナスを記録、中間財輸出が牽引している。昨年の財とサービスの輸入は前年比0.9%増加した。

2022年のGDP総額は9兆8,200億レアルが見込まれている。2022年のGDP伸び率が増加したのは2017年から始まったが、COVID-19パンデミックの影響で2020年はマイナスを記録していた。

2022年の国内総生産は2014年の水準を突破すると見込まれており、2001年以降では最大の国内総生産が予想されている。2022年のブラジル国民の一人当たりのGDPは4万5,706レアルで2010年の水準を下回る予想されている。

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