今年1月のブラジルの経常収支は87億9,100万ドルの赤字計上(2023年2月24日付けヴァロール紙)

2023年1月のブラジルの経常収支は87億9,100万ドルの赤字計上、2022年1月の経常収支赤字93億9,600万ドルを4億ドル近く上回っている。

今年1月の過去12か月間の累積経常収支は、GDP比2.87%に相当する553億5,500万ドルの赤字を計上しているが、2022年1月の同期の累積経常収支のGDP比2.94%を若干下回っている。

ブラジル中央銀行の最終四半期インフレレポート(RTI)によると、2023年の経常収支赤字は490億ドルの赤字に留まると予想されており、昨年よりも50億ドル近い赤字減少が予想されている。

今年1月の海外投資家による金融市場向け投資は、21億2,900万ドルの買い越しを記録したが、昨年1月は48億5,100万ドルの買い越しで今年の2倍以上を記録していた経緯があった。

今年1月の海外投資家によるブラジル国債などの確定金利付き投資は2億1,700万ドルの買い越し、国内外全体の投資は22億4,300万ドルの買い越しを記録している。

また今年1月のブラジル株式市場及びニューヨーク株式市場の株投資は、24億200万ドルの買い越しを記録している。最終四半期インフレレポート(RTI)によると、2023年の海外投資家によるブラジル株式市場の投資は50億ドルの買い越しが見込まれている。

今年1月の外資系企業による利益・配当金の海外本社への送金総額は45億ドルに対して、昨年1月の送金総額は約半額の24億7,800万ドルに留まっていた。今年1年間の送金総額は350億ドルを予想している。

ブラジル中央銀行によると、民間および国有企業による中長期の社債の新規発行は、今年1 月末に期限が到来する償却の 111% に相当。 100% を下回る場合は、新規社債発行がすべての支払いをカバーするには不十分であり、2022 年 1 月のロールオーバー率は 99% であった。

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