今年2月の企業経営者景況感指数(ICI)は前月比マイナス1.1ポイントの92ポイント(2023年2月27日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2023年2月の鉱工業部門の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICI)は、前月比マイナス1.1ポイントの92ポイントと2020年7月に記録した89.8ポイント以降では最低レベルまで落ち込んでいる。

2022年12月~今年2月までの四半期の月間平均企業経営者景況感指数(ICI)は、92.8ポイントと5カ月連続でマイナスを記録している。

今年2月の企業経営者景況感指数(ICI)が前月比マイナス1.1ポイントの92ポイントに落込んでいるのは、先行きの景況感悪化見通しが反映しているが、非耐久消費財セクターの見通しは良好となっている。

鉱工業部門の国内需要のわずかな改善にもかかわらず、在庫レベルの増加を示している。 今後の見通しは、企業経営者が今年上半期の生産と雇用の減少を予測しているため、再びより悲観的となっているとFGV Ibre エコノミストのStéfano Pacini氏はコメントしている。

2月の調査結果は不均一で、調査対象の19セクターのうち8セクターで信頼性が低下している。 この結果は、現状に対する評価の調整と期待の悪化を反映している。今年2月の企業経営者の現状景況感指数(ISA)はマイナス0.3ポイントの92.8ポイント、先行き景況感期待指数(IE)は、マイナス1.8ポイントの91.4ポイントで2020年7月に記録した90.5ポイント以降では最低の水準まで落ち込んでいる。

現状景況感指数(ISA)を構成する項目のうち、在庫の水準を測る指標が最もマイナスの影響を及ぼし、マイナス3.6ポイントの106.6ポイントを記録。 この指標が 100 ポイントを超える場合は業界が過剰な在庫を示している。

今後数か月の先行き予想では、企業経営者は 6 か月以内にビジネスの傾向が悪化すると予測。 先行き景況感期待指数(IE)は マイナス2.5 ポイントの89.4 ポイントとなり、2021 年 9 月以来の平均レベルの102.7 ポイントを下回っている。

3 か月後の雇用見通しは、マイナス0.8 ポイントの94.8 ポイントで2020 年 7 月に記録した93 ポイント以来では最悪の水準に達し、さらに、この指標は 100 ポイントを下回ったままであり、今後数か月で雇用が減速することを示している。

今後3カ月間の生産見通しを測る指標はマイナス2.0ポイントの90.5ポイントとなり、2022年3月以来最悪の結果となった。

今年2月の鉱工業部門の設備投資稼働率(Nuci)は、マイナス0.1ポイントの78.7ポイントと2021年5月に記録した77.8ポイント以降では最低の水準を記録している。

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