昨年のペトロブラスの配当金支払いはBHP 社に次いで世界2位(2023年3月1日付けヴァロール紙)

英国コンサルタント社Janus Henderson社の2022年度の世界大手企業の配当金支払い調査によると、ペトロブラス石油公社の配当金支払いは資源大手 BHP社に次ぐ217億ドルに達している。

昨年のペトロブラスの配当金総額217億ドルは、2021年の配当金総額91億ドルを126億ドル上回る大判振る舞いの配当金支払いを記録している。

昨年のペトロブラスの配当金の大幅増加要因として、石油の国際コモディティの高騰が牽引、昨年の1バレル当たりの「北海ブレント原油 価格は115ドルに達していた経緯があった。

昨年のセクター別の配当金支払い比較では、石油、ガス、エネルギー企業の平均名目配当は前年比56.3% 増加と最高の伸び率を記録している。

製造業セクターは 19%増加した一方で、 公益事業会社は 8.2%、電気通信は 7.5%、基本消費は 5.1%それぞれ 減少している。

BHP社、ペトロブラスに次いで3位にはMicrosoft社、次いで Exxon Mobil, Apple, China Construction Bank, Rio Tinto, China Mobile, J.P. Morgan社並びにJohnson & Johnson社が続いている。

2023年の世界の大手企業の配当金支払い総額はに1 6,000 億ドルが予想されているにも関わらず、世界的な金利の高止まり、減速している経済成長、需要低下と信用コストの上昇で、企業のキャッシュフローに圧力がかかっているために、楽観的な見方は少ない。

今年の配当金支払いの伸び率は昨年を下回ると予想されており、エネルギーセクターの配当金支払いは昨年同様の可能性は低く、鉱業会社の支払いはさらに減少する可能性が見込まれている。

銀行セクターは、金利の上昇により、利ざや拡大から利益増加が期待できる一方で、クレジット部門の不渡りの増加に対処する必要があるが、配当金支払い増加が見込まれている。

ラテンアメリカの大手企業の配当金支払いではペトロブラスに次いで2位のヴァーレ社は世界全体では32位、2021年は配当金支払い68億6,000万ドルで世界8位であった。

コロンビア資本Ecopetrol社は47億2,000万ドルで58位、Ambev社は35億⒎000万ドルで94位 、 ブラジル資本ではJBS, WE社並びにブラデスコ銀行が目立っている。

2020年~2022年の世界大企業の配当金支払いトップ10

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